犬との暮らし(1)
2024年04月23日

先日、猫との暮らしについて書いた。
私は元々、犬派。
猫歴は浅い。
犬歴は長い。

最初の犬は、私が3〜4歳の頃。
姉が拾ってきた犬で、当時流行っていたアニメ「宇宙少年ソラン」に出てくる犬にちなんで、チャッピーという名前。

その犬と関わった記憶はない。
ある日、夜中に家族が騒がしく、寝ていたところを起こされて、見に行くと子犬を産んでいた。
これしか覚えていない。
赤ちゃんという概念を覚えた。

次に飼った犬は、ダックスのペトラ。
新聞の3行広告で、母が見つけて、我々きょうだいのために買ってくれた。
当時は緩い時代で、ケージにも入れず、母が電車の中で抱いて連れてきてくれた。

当時は、犬なんて拾うかもらうかで、血統書付きの犬を買うなんてことは初めてのことで、血統書にペトラなんたらと名前がついていたので、そのままペトラとなった。

その頃の私は保育園児。
思い出すのは、母と夕方の散歩。
学校の校庭で、砂場に落ちて、短足胴長で自力でのぼれず、もがいていた姿が可愛かった。
あるいは、脱走しては田んぼにはまり、これまたもがいていた。

無知と当時の習慣で、犬は外飼いが当たり前。
蚊に刺されて、顔や体がボコボコ。
痒いだろうと掻いてやるくらい。
しばらくして元気がなくなり、獣医さんへ。
フィラリアだった。
短命で亡くなり、悲しかった。
犬の死を体験した最初のこと。
父の知り合いのお寺さんにお墓を作ってもらった。
父に頼んで、お墓参りに連れていってもらった。

それから数年後。
母方祖母の家で飼っていたマルチーズが子どもを産んだのをもらってきた。
白い毛のムク犬だったので、私がムクと命名。
何とも小学生らしいセンス。

コイツが来て、とてもうれしかった。
家族全員で可愛がった。
今度は家の中、土間で飼うことにした。
段々と成長していく様子がうれしかった。
夕飯時、人間より先にご飯をやって、いざ我々のご飯になると、「中に入れろ」と吠える。
こうして解いてやって、家族団欒に加わっていた。
冬場はストーブの前に陣取る。
我々のおかずやデザートをよくやっていた。
寒くもないくせに、震えて「抱け」とアピール。
雷が怖くて、私が学校から急いで帰って私の部屋で抱いてやった。

私が高校生になって、具合が悪くなり、亡くなった。
私の成長に付き合ってくれて、感謝している。
コイツもペトラと同じお墓に入れてもらった。

またまた数年して、私が大学院生になって、自宅と疎遠になっていた頃、父親は定年退職で家にいることもあって、たまたま姉が勤務先の同僚からシェルティを分けてもらい、飼うことになった。
今回も私が名付け親で「メロディ」とした。
子犬だったのが久しぶりに帰省すると成犬になっていた。
関われる時間はごくごく限られていたが、たっぷり可愛がってやった。
父親が病気で寝込む前に使命を果たしたように亡くなった。

ずいぶんと長文になったので、続きは別の機会にしよう。