河合隼雄の本を再読する
2025年03月05日

内田裕之です。

最近、Amazonで河合隼雄の岩波現代文庫から再構成された本をごっそり買いました。

まだ憧れだけで心理療法を知らなかった学部時代、河合隼雄の弟子であった西村洲衛男先生ので下で学んだ修士時代と、やたらと出版されていた頃によく買って読んでいました。

だんだんと心理療法のことがわかってきて、何を意図して書かれていたのか、少しずつわかってきました。

ただ身の回りにいるユング好きは、現実見当識に乏しく、迷惑することが多々ありました。
そんな中、ロールシャッハテストやソンディテストに関心をもつようになり、アセスメントから心理療法を考えることが増え、気がつけば大塚義孝先生に弟子入りしました。
精神病理学用語で人間を記述していくソンディの心理学に強く惹かれて、ソンディアンになり、甘さを許さない学風が身につきました。

河合隼雄の本を読んでいて、ようやく気づいたことがあります。それは河合隼雄なりのユング理解であるということです。
しかし心理療法の基礎については、十二分に書かれています。

こうして30年以上、心理療法に携わってきて、河合隼雄から甘い幻想に至ってしまうのは、読み手の誤りだと思います。

だいぶ現実感がもてている今だからわかります。
そして河合隼雄を再読してみたいと思い、着手し直しているところです。

学び直すべきことを見つけました。
また一歩先に進めそうな気がしています。

いずれ主宰している読書会で「ユング心理学入門」を読み進めたいと思っています。
この本を読まずして心理療法は語れないと思っています。

このブログを読んでくださっている専門家の方々、「心理療法とは」という問いへのヒントがあるので、今さらながら河合隼雄を読んでみてください。
どの本からでも入れると思います。

ご相談にいらっしゃる方々にもお勧めの本です。
自分の心の世界に触れる入り口として河合隼雄を読んでみてください。
平易でイメージの膨らむ文章です。
カウンセリングの実際例の断片や昔話、児童文学から何かピンとくるものがあると思います。
きっとお役に立つことがあるでしょう。