心理カウンセラーの印象(イメージ)
2024年06月02日

こんにちは、岐南カウンセリングルームの石郷です。

6月に入り、段々と気温が高くなり、蒸し暑い日もありますね。また、雨の日も多くなり、梅雨に入りそうな時期なのかなと感じています。
この蒸し暑さと湿気に耐え、日々生活をしておりますが、今回のブログは少し視点を変え、カウンセラーに対してよく言われることについてお話したいと思います。
普段は、悩みを抱えている方や相談されている方に向けて書いていますが、今回はカウンセラー側についてお話したいと思います。

カウンセラーの印象みたいなものですが、よく質問されます。
それは「カウンセラーは心の専門家だから、メンタルが強い」と言われること。
また「心を上手く扱えるから、辛いことがあっても耐えられたり、すぐに立ち直れたりする」なども言われたことがありますね。

結構、心理カウンセラーをしていると言われることと思います。
ただ、結論から言いますとカウンセラーはメンタルが弱いです。
結構弱いといってもいいかもしれません。意外に感じるかもしれませんが。

そもそも心理学に興味を持つこと自体が繊細な人間が多いです。
繊細だからこそ、心理学という感情を扱う学問に興味を持つということです。

では、そんなカウンセラーのメンタルというものはどうなのか?
例えるなら、弱い人間が心理学という分厚い鎧をつけているようなものです。大学院での学びや講習会、学会、自主学習など、専門的な知識や訓練、実践などを行い、分厚い鎧を纏っているような感じです。この鎧がカウンセラーの弱い自分を守ります。

では、繊細さというものは自分の弱さなのか?
確かに繊細さは時として、弱さを示す働きをします。
繊細に感じ取ることで、問題を深読みしたり、行動できなくなったり、心の中で様々な感情やイメージが浮かび、そして疲れ、心身共に弱ることがあります。

しかし、弱さという一面だけではないです。
繊細だからこそ、敏感に感じ取り、周りの様子や気持ち、そして危機感を感じるなど、精度が高いアンテナのような働きがあります。これは人間にとって大切な能力ですし、心の専門家であるカウンセラーにとっては重要なものです。

このように、カウンセラーという人間は、心理学という鎧に守られながらも、繊細さを持ち合わせることで相手の気持ちを受け止めることができます。

カウンセラーも皆さんと変わりない人間です。何か辛いことがあれば、みなさんと同じように落ち込み、引きずります。逃げたくなる気持ちもあります。しかし、繊細だからこそ、悩みを抱えている方の気持ちを敏感に感じることができるのです。悩みを抱え、日々生活されている方のお話を丁寧に聞き、寄り添い、そして目に見えない感情を扱うのがカウンセラーです。何ともいえない微細で曖昧な気持ちを包むようなカウンセリングを行うためには、カウンセララーも繊細であるからこそ、理解できると感じています。

今回は、カウンセラーついてのお話でした。