子どもの障害と問題。そして養育者の方へ
2024年02月15日

こんにちは、岐南カウンセリングルームの石郷です。

今回は最近熟読した本「子どもをどう診るか」を読んで、子ども、そして養育者に対しての支援について、改めて感じたことを述べたいと思います。

まず初めに私の簡単な紹介。
私は大学院生の頃から子どもの支援に興味を持ち、入学後も子ども臨床、または発達臨床などを行なってきました。また、子どもだけではなく、その養育者の方への支援も行い、現在は学生時代の経験、知識を活かし、心理職として援助を行なっています。

さて、では子どもの問題といえば、どのようなことがあるでしょうか?
それは、発達障害や神経症的な問題(以下、心の問題)などがあります。
発達障害と言えば①コニュニケーションが苦手、偏った行動、興味が特徴であるASD(自閉スペクトラム障害)、②集中できない、思いつくと行動してしまう特徴のADHD(注意欠如、多動性障害)、③聞く、話す、書く、計算することが苦手な特徴であるLD(学習障害)などがあります。
次に、心の問題で言えば①吃り、緘黙などの言葉に関する問題、②食欲不振、偏食などの食事の問題、③遺尿、夜尿などの排泄に関する問題、④夜驚、チックなどの睡眠に関する問題、⑤登校拒否(不登校)、いじめなど学校に関する問題など、子どもの問題は様々です。

私も現在に至るまで、様々な子どもの問題、養育者の不安などを支援していきました。
もちろん問題の内容によって、援助の仕方は様々です。また、成人である大人もそうですが、子ども1人1人の特性も異なります。そのため、問題だけに焦点をあてるのではなく、子どもの性格、環境、学習、感情、行動など幅広い視野を持って、子ども自身または養育者の方からお話を聴き、目的を定め、まずはどのようなことから始められるか、どう接していけばよいか、どうなりたいか、必要な情報提供など、一緒に考え今後の援助方針を示唆していきます。

このように、1人1人援助方針は異なります。「こうすれば良い」という既定路線のようなものは基本的にはないと言ってもいいでしょう。

ただ1つだけ、共通して言えることはあります。

あなたのせいではないです。

あなたの不安、悩み、子どもが抱える障害、問題。

それはあなたのせいではないです。

子どもが悪いわけでもなく、あなたが悪いわけでもないです。

複雑に絡み合った環境や状況が問題を招いているんです。

決して、育て方が悪かったわけではないです。

だから、どうか自分を責めないで下さい。

今回、「子どもをどう診るか」を読み、感じたこと、そして私が今まで経験した臨床活動と含めて、込み上がった気持ちでした。

子どもの障害や問題、養育者としての子育て、不安があればご相談ください。