夢は見ますか?
2024年02月14日

皆さんは夢を見ますか?
私は毎日見ます。
色付きで印象的な夢が多いです。

教育分析を受けていた頃は記録を取っていました。今は書いていませんが。

夢分析の実際はあまり知られていないでしょうが、夢を記録して分析家の所に持っていきます。クライエントが読み上げます。夢占いではないので、分析家はあまりしゃべりません。

むしろ一緒にイメージを味わうように、ゆっくりと進みます。夢に出てきた人物、物、場所などについて少し言い換えや質問をされます。

不思議なことに、夢の意味、夢のメッセージが少しずつ見えてきます。

子どもの頃の出来事だったり、最近の印象的なことだったり、どこかイメージがつながっていきます。

分析家に対する感情や親に対する感情が動き出します。分析家に対する感情かと思いきや、親に対する感情だったりしたこともあります。専門用語で転移と呼ぶのですが。

私の分析体験では、分析家は私を大切にしてくれました。親に感じた以上に包んで守ってもらったと感じました。

これは分析家には話さなかった夢です。3回目のセッションで見た夢です。

真っ暗な中、裸電球が一つ灯っていて、分析家と奥さんが私のカルテを見ています。
よく見るとカルテにコブができて盛り上がっています。
2人は触ったりせず、痛いだろうなと感じつつ、じっと見ています。

分析では、分析家は私に痛いことや無理はしませんでした。ただただ私を見守ってくれました。

これだけ人から大事にされた経験は初めてでした。この感触は30年経った今も忘れられません。

こうしてカウンセラーの卵として温めてもらいました。
この感触を私のクライエントさんに伝えたい思いでいます。

夢の力はすごいです。
たったワンシーンですが、私に突き刺さるように印象づけてくれました。

いつか統合されて自分の一部になる断片的な素材が夢の中には溢れています。
それらが統合されていくのを分析家は邪魔をせずに寄り添います。

私の目指すカウンセリングのあり方です。