こんにちは、内田裕之です。
今日はマインドフルネスという話をします。
このことばは聞いたことがありますか?
新しく提唱された心理療法の名前です。
いや、そんなに新しいわけでもないですが。
一般的には普及していないかと思います。
マインドというと、こころですね。
フルというと、いっぱいにとなります。
「こころをいっぱいにする」といったところでしょうか。
「満腹」のようないっぱいという感じをイメージされるかもしれません。
でもね、こころは物質ではないのです。
どうしても私達は物質で満たされることの中で生きています。
でね、物質的に満たされて満足ですか?
お腹いっぱい食べられなかった時代では、お腹いっぱいになることが理想でした。
いざお腹いっぱいになったら、どうですか?
ぐったりすることでしょう。
お腹いっぱいを理想とした時代に「お腹いっぱいになったらいいな」という理想は、こころが豊かだったかもしれません。
現代、物質が豊かになって、欲しいものはほぼ手に入ります。
私はそれほど裕福ではありませんが、満足がいかないわけではありません。
何かこころに満たされない感じ。
当室にいらっしゃる方でも感じておられる方がいらっしゃいます。
お腹がいっぱいにならず、腹八分目はかえってリラックス感がありませんか?
そう、物質的満足ではないところがポイントです。
禅の修行僧は贅沢な食事はしません。
粗食で、健康を保ち、ひたすら悟りの境地を目指して、瞑想をして、すぐに答えは出ず、修行をしておられます。
物質的満足から一度離れて、こころの満足を考えてみましょう。
カバットジンという人は禅にヒントを得て、マインドフルネスという心理療法を提唱しました。
物質的な執着から離れて、こころをいっぱいにするわけです。
こころがいっぱいと聞いて、楽しいことでいっぱいと考えた人、ほらほら、物質的満足になってますよ。
こころを無にして、そのままでいる。
これがこころをいっぱいにすることです。
感性が高まります。
今少し、目を閉じてみてください。
気になることが浮かぶでしょう。
物質的執着です。
目を閉じてゆったりとしてみてください。
どうですか?
時計の針が動く音が聞こえたりしませんか?
他にも、日頃なら気にならない小さな音や意識していない雑音が聞こえませんか?
人によっては、自分の心臓の鼓動を感じる人がいます。
はい。
目を開けてください。
日常に戻ります。
何かすっきりした感じ、こころが軽くなった感じがしませんか?
悩んでいたことが少し遠くにいった感じがしませんか?
マインドフルネスという心理療法では体系的に無理なくこころが満たされた状態を見つけていきます。
こういう体験をするとガツガツ食べていたご飯もゆっくり味わって、食べることに目が向いたり、歩いている時に自分の足運びや姿勢が意識されたりします。
私は喉が渇いて、水分をゴクゴク摂りたい時に、焦って喉に流さず、くちびるに触れる容器の感触、一口目に舌に乗せた味、すぐ飲み込まず、口の中でゆっくり転がして、喉に流れていく感覚を味わって、飲みます。
ゆっくりゆっくりです。
こんな飲み方で飲んだ気分転換の珈琲やお茶は「一服する」という感じになります。
皆さんも試してみてください。
そのもととなる体験、カバットジンが開発提唱した「干し葡萄のワーク」「ボディスキャン」を当室でも体験できます。
ストレスでお悩みの方、うつで気持ちが焦る方に効果的です。
こんなこともやっています。
是非ご来談ください。