
内田裕之です。
今日は臨床家に向けて書きます。
皆さん、スーパービジョンはどうされていますか?
よいスーパーバイザーに会いましたか?
たいてい、こういう相談口に乗ってくれるのは、先輩です。
中には、相談相手を間違えて、悪い先輩が余計なことをコメントします。
「〜先生だったらいいんじゃない?」とかわかったような話をする人も。
「このケースだったら〜先生かな?」とご丁寧にバイザーのアセスメント(自分の持っている情報からのブラインドアナリシス)をしてくれて、個別対応の処遇にまでご意見くださる方がおられます。
臨床家は、自分の経験を元手にして、本を読んで学んだ知識、いろんな人の工夫が反映された口伝でしか学べない情報、クライエントさんの人生で起こったこと/これから起こるであろうことを見逃さないで、丁寧にお話を聴くことしかできません。
悪い先輩からは、思いの外、迷惑以上に、被害を被ります。
未来に伸びしろがある方々にも、バイザーを引き受けるバイザー側にも、ひいてはクライエントさんにも。
ひたむきにクライエントさんの話が聴ける人物は稀です。
そういう職種のはずなのに。
先輩にも、スーパーバイザーにも、そしてセラピストにも。
せっかくスーパービジョンを受けるのなら、こういう姿勢をスーパーバイザーから学んでほしいと思います。
また、世の中、ブランド志向はどこにでもあります。
バイズを受けたいと希望されている方には、「ロジャース派で有名な〜先生」「精神分析で有名な〜先生」「〜技法の先生」など、関心のある先生はおられるでしょう。
ノーブランドの在野活動家である私の弱いところ。
しかし、スーパーバイジーに学びの機会を提供できるように努力しています。
ブランドのある先生の直弟子になるのも手ですが、私はその先生が研究会や学会のコメンテーターをされているのをまず見てみることをお勧めします。
まずは、情報を集めることです。
それからバイズを受ける側の「この人から教わりたい!」という想い。
相性ということもあります。
これがない人はなかなか伸びていきません。
こんなことを考えていたら、こんな夢を見ました。
若い女性がスーパーバイザーを探しておられます。児童臨床が専門で、虐待に強い先生を探しておられます。
人伝てで聞いたこともない50代の紳士的な男性セラピストをどこかで紹介されて、ともかく研究会にいらっしゃい、と声を掛けられたそう。
「聞いたこともない先生、虐待の専門家でもなさそうだし、どうかな…」と思いつつ、研究会に参加されます。
セラピストが「今、この本を読んでいます」と紹介されて、セラピストの自著らしいことがわかります。
かなり専門的な精神分析の著書らしいです。
その本のある箇所について、セラピストが連想なのか喩えなのか事例検討の断片なのか不明ですが、こんな話をされます。
「皆さんは犬や猫の赤ちゃんに触れたことがありますか?お母さんによく舐めてもらっておっぱいをもらえている犬の赤ちゃんの暖かさ和んでいる様子。一方、母猫とはぐれてしまった少し体温が下がりかけている子猫が救いを求めて鳴く様子…」とひと鎖、セラピストが話されて「おっと、案外、時間が経ってしまいました。お昼にしましょう」と解散となります。
この終わりがけに男性セラピストが初参加した女性に「どうでしたか?スーパービジョンならこの日、この場所に来てください」と簡潔に伝えられ、各自で食事解散となります。
食後、暖かい陽のさす河原に何となく再集合となって、研究会コアメンバーから女性に暖かい視線が送られて、歓迎されました。
こんな夢を見ましたが、どこかスーパービジョンをしている自分と重ねて励まされた気になりました。
私自身、知名度はありません。
しかし、30年以上、この仕事をしてきた中で形成されたそれなりの自負は持っています。
自分のよって立つ厳格な流派はありますが、こんな知的な話をしてもしょうがないので、自分の感覚、メタファー、文脈、イメージ活動を大切にしています。
そして、クライエントさんの理解や今後考えていくべき点をバイジーと一緒に考えていきます。
当室、カウンセリングだけでなく、スーパービジョンもお受けしております。
夜の部になりますが、お受けしております。
あるいは、来談が難しいバイジーの方には、zoomを使った遠隔スーパービジョンも行っております。
今のところ、3人のバイジーがおられますが、まだ余裕はあります。
関心を持たれた方、どうぞご相談ください。