面接室の世界
2023年09月01日

こんにちは、石郷です。

面接という言葉をよく耳にします。受験における面接、就活での面接など様々ですね。私も心理職として、心理面接という【面接】がつく職務をしています。しかし、私が行っている面接は、他の面接とは大きく異なる点があります。
それは、心理面接は非日常の世界であるということです。
私がカウンセラーとして初めて心理面接を行った時のお話を少しだけ話したいと思います。※実名、実年齢、性別等は伏せます。

面接当日、私はゲームをしているAさんと一緒に面接室に入室しました。私はAさんに挨拶をしましたが、太々しい態度で反応した後、持ってきたゲームを続けました。私は、Aさんがゲームをしている中、口を挟まず側に付き添いました。10分ほど沈黙が続くと、Aさんはゲームを辞め机に置きました。私が<何のゲームをしていたの?>と尋ねると「〇〇(ゲーム名)です」と言いました。私がこのゲームについて話を聞くと、Aさんは持参したタブレットを出し、ゲームのキャラクターの画像を見せて、説明しました。私は、画像を見ながらAさんと話していると、他の画像を探し始めました。するとAさんは「これ、描いた絵です」と自身で描いたイラストを見せました。私は描かれた絵を数秒間見た後、Aさんの顔を見て感想を伝えました。Aさんは、他の自身で描いたイラストを踏まえながら笑顔で話し始めました。Aさんが初めて見せた表情でした。その後、Aさんと笑みを浮かべながら話をして、私がAさんに会えたこと、そして一緒の時間を過ごせたことが嬉しかったことを伝え、面接を終えました。

これが、私にとって初めての心理面接であり、非常に印象に残った面接でもあります。
事前に聞いていた情報では、面接の中断も考えられていましたが、面接中Aさんの閉ざされた気持ちが徐々に開かれていった印象を感じました。

私は心理面接室という空間は、クライエントさんの心の世界だと思っています。面接室という一室から成る日常ではなく、非日常の世界が広がっていると感じています。このクライエントさんの世界に私は寄り添い、丁寧に、そして丁重に扱いながら心理面接を行なっています。

来談されている方、そしてこれから来談される方、会える日を面接室でお待ちしております。